睡眠の種類

睡眠は2つに分類されます。
脳を休めるノンレム睡眠と体を休めるレム睡眠がある。

ノンレム睡眠

積極的に、”脳を休ませる睡眠”がノンレム睡眠です。
脳を効率よく休息させて疲労から回復させるための睡眠で、高等な動物など発達しています。

体は、覚醒時と比べると筋肉の緊張が緩んで休みますが、筋肉が完全に弛緩(ゆるむ)することはありません。
また、休息の度合いによって4つの段階(ステージ)に分けられ、段階をを経るごとに眠りが深くなります。

レム睡眠

筋肉を休めるための浅い睡眠がレム睡眠です。
脳から全身の筋肉の緊張を緩める司令が出され、目の動きと呼吸に関する筋肉以外は完全に弛緩します。

体は、休んでいても脳は働いている状態で、夢を見やすいのもレム睡眠の時です。
ノンレム睡眠とレム睡眠の違いは犬や猫などの眠る姿勢を見るとよくわかります。

ノンレム睡眠では、ある程度姿勢を保って、うずくまるように眠る。
一方で、レム睡眠は全身が弛緩してだらりとし、目はピクピク動いています。

また、レム睡眠では、まぶたの下で眼球がキョロキョロ動く特徴があり、
名称は「急速眼球運動」(Rapid Eye Movement : REM)の様子から名付けられています。
それに対してノンレム睡眠は、レムでない睡眠(Non-REM)という意味になります。

ノンレム睡眠は眠り始めに、レム睡眠は起床間近に増える

眠りにつくと、まずノンレム睡眠が現れます。
ノンレム睡眠は浅い眠りから深い眠りへと進み、また浅い眠りに移行した後、レム睡眠が現れます。
その後、約90分周期でノンレム睡眠とレム睡眠が交互に繰り返され、起床時刻に近づくにつれてレム睡眠が多くなります。

睡眠の70〜80%はノンレム睡眠が占めており、深い睡眠であるノンレム睡眠のステージ3、4の特に深い睡眠は前半に集中して現れます。

また、睡眠が不足していたり、起きていた時間が長かったりすると、睡眠の最初に現れるノンレム睡眠が増えてきます。
ただし、長く眠っていてもノンレム睡眠のステージ3,4が増えるわけではなく、浅い睡眠だけが増えます。

また、加齢とともに、ノンレム睡眠のステージ3,4は減り、浅い睡眠が増えてきますので、睡眠の質が低下し、深夜や早朝に目が覚めてしまいがちになります

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