前回は「睡眠と寝姿勢の関係」について、”眠るときの姿勢は身体のすべてに影響を与える”を記述しました。
今回は寝姿勢を左右する重要なマットレスについて書いていきます。
尚、ここで言うマットレスとは敷寝具の一部で、わたのお布団のみで使用している方も含めます。
なぜならば、人生1/3は睡眠と言われ、毎日ご自身が使用しているマットレスの上で過ごすということです。
だから、眠っている身体を預ける寝具の大切さについて触れないわけにはいきません。
自分に適した寝床を選ぶことが大切!
昔の日本では、畳の上に綿ふとん(綿わたで作った敷布団)を敷いて寝ていた習慣があります。
それは、昔の畳は、い草100%で出来ていたから多少の沈み込みがあり、現在の硬めのマットレスの代わりになっていたためでした。
現在の畳は表面だけが、い草になっているものが多いので固くてマットレスの代わりにはなりません^^;
自分に適した寝床を選ぶことができる人は素晴らしい能力に恵まれた方といっても過言ではありません。
床で寝ていても、ベッドで寝ている人よりも安眠できている人も沢山お見えになります。
やはりベッドの上で寝るほうがいいといわれるなら、それでもかまいませんが、大事なことは他にもあります。
マットレスは睡眠時のトラブルを増やす元凶にもなれば、残りの2/3を素晴らしくしてくれる、自分の財産にもなりうる道具のひとつです。
マットレスは睡眠時に身体の92%を支えてくれるとても大切なモノと認識してください!
マットレスのNG
過去に理想のマットレスや失敗しないマットレス選び等を記述してきましたが、今回はマットレスの危険性についてお話しします。
マットレスは7〜8年で交換
前述で”人生1/3は睡眠と言われ、毎日ご自身が使用しているマットレスの上で過ごす”ということを書きました。
すなわち、ほぼ毎日使用することになります。
その毎日をその人の体重を支えているということです。
毎日同じ場所で寝ていれば必ずヘタリが出てきます!
つまりマットレスは一生モノではない!ということです。
目安は、お尻の部分になります。
寝そべった時に一番重くなるのはお尻の部分です。
(平均で体重の44%がかかります)
マットレスはその形にそって沈み込み、一番重い部分から劣化し、反発性(押し返す力)が失われていきます。
場所によって反発性が悪くなると、背骨が安定しなくなり、腰や背骨周りの筋肉の緊張にばらつきが生じます。
自分ではリラックスしているつもりでも、体重の分散が一定でなければ、リラックスできる筋肉もある反面、他の筋肉は一晩中緊張し続けてしまいます。
使い始めは問題ないが、時間がたつにつれてマットレスの反発性は失われていきます。
身体に生じている異変の原因は、腰や背中の痛みだけではなく、臓器に問題が生じることもあります。
くたびれたマットレスには、身体に大きなリスクが高まるので気をつけてください!
買い替えの目安は、身体の大きさや体重だけではありません。
一人一人の身体にかかる圧力によって異なりますが、だいたい7〜8年を目安にお考えいただければよいと思います。