敷きパッドとマットレスの違い

皆さんに「敷き布団の素材は何?」とお聞きすると
「ウレタン」「スプリング(バネ)」と答える方が非常に多いです。

私達の業界では、ウレタンやスプリング素材は「マットレス」という括りで、敷き布団は綿やウール、キャメル等のことを言います。
また、「ベッド」はベッドフレームのことを指し、お客様との会話が噛み合わないことが多々あります^^;

総合して敷寝具として読んでおりますが、当店に最初にお越しいただいたお客様の殆どが勘違いされておられるので、ここで詳しく説明しようと思います。
業界用語のマットレスと敷き布団にはそれぞれ役割があり、どちらか一方だけの使用では不足しているということです。

マットレスの役割

皆様が言う敷き布団はマットレスという前提でお話しさせていただきます。

マットレスの役割は「身体の骨を支える」「立った状態の背骨を寝転がった時も、そのままの背骨を保つ」「寝返りをスムーズにする」などの役割があります。

眠っている間に身体に緊張を持たせないよう、上図のように寝た時に身体の各部にかかる体重によって、部位ごとに硬さを変えれることが理想。 

体が沈み込まず、立った状態の背骨を寝転がった時も、そのままの背骨を保つことが出来るかどうかと、寝返りがスムーズかどうか…
敷寝具で最重要アイテムは、このマットレスだと思います。 

マットレスは寝心地を考えなくてもいい!
寝心地は次にお話するベッドパッド(敷き布団)で決めてください。

ベッドパッド(敷き布団)の役割

ベッドパッド(敷き布団)は身体の筋肉と脂肪を支え、安堵感を与えるのが役割です。
マットレスが背骨を支え ベッドパッドが骨の上にある筋肉と脂肪を支えるものだから、マットとパッドはセットと思ってください!

殆どの方が、このベッドパッドの効果や存在さえ知らない方が多い。
汗取りパッド(ポリエステル等の化学繊維で非常に薄い)はされておられますが、これはマットレス汚れ防止くらいの効果はありません。
なので、寝心地や安堵感、保温性はありません。

また、睡眠中にはコップ1杯以上の汗や湿気を吸収するする役割も担っています。
寝汗の60%は背中や足の裏、手のひらなどから出ますのでベッドパッドは必須アイテムです。

だから、寝汗や湿気の影響を受けるベッドパッドの中材は吸湿発散性に優れた素材である獣毛系繊維がお薦めです。

通常、汗をかいた時には干すことを考えますが、獣毛系繊維のベッドパッドは、、現在の生活事情では手間がいらない陰干しだけで汗や湿気を放出してくれます。

パッドで感じる安堵感は中材の弾力性とボリュームでお選びください。 
マットの上にパッドを敷いてホッと安堵感できることが「寝心地」となります。

マット+パッドに寝て目を閉じて…
本当に眠っちゃいそうな感覚を見つけることが出来たらOKです!

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