前回に、睡眠の種類「ノンレム睡眠」「レム睡眠」について記述しました。
では、睡眠中に、体の中で何が起こっているのか?

睡眠中は成長ホルモンなどの分泌が促進する

睡眠中には、体の中でさまざまなことが起こっています。

●ホルモンの分泌
睡眠中には「成長ホルモン」の分泌量が増加します。
成長ホルモンは子供では体の成長を促し、成人では組織を修復して疲れを取る役割をもっています。
特に深い睡眠の時には多く分泌され、覚醒時の2〜3倍になります。

●免疫力との関係
細菌やウイルスに感染すると免疫系が活性化され、白血球から「サイトカイン」が放出されます。
このサイトカインは、細胞やウイルスの増殖を抑えると同時に、強い眠気を起こす作用があり、ノンレム睡眠を増やして治療を早めます。
風邪をひいたり発熱したりするとよく眠り、よく眠ると早く治るのはこのためです。

●自律神経系との関係
自律神経系とは、心臓を動かしたり呼吸をしたりするといった、意識的にしていない体の機能を制御している器官を指します。
自律神経は、体の活動性を上げたり緊張を感じると優位になる「交感神経」と、「副交感神経」の2つに分けられます。
眠りについた後にノンレム睡眠が現れると、自律神経は交感神経が優位の状態から副交感神経が優位の状態になります。
すると血圧は低下し、深く眠るほど呼吸数や脈拍数も下がります
眠りにつく時に緊張や不安などがあると、交換神経の優位の状態が続き、中々寝付けません。

レム睡眠の時は、自律神経の働きに乱れが生じて、血圧や呼吸数、脈拍数は不規則になります。
これは、体が起きて活動するための準備をしているためと考えられます。

快適な睡眠を得るには、脳が休息を必要とするように、日中にしっかり活動して、適切な時間にリラックスした状態で横になることが大切です!

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