
ムートンとは

ムートンとは 「羊の毛皮」 のことです。
この毛皮をなめし、特殊な加工を施して寝具にしたものがムートンシーツになります。
「ムートン調」 といった類似品などもありますが、本物のムートンは他には真似できない優れた機能がたくさんあります。
素材が羊毛(ウール)という天然素材ですので、保温性・吸湿性・放湿性・弾力性にとっても優れます。
この点で、化学繊維には無い大きなメリットがあります。
湿度も温度も調節する天然エアコン繊維
湿気が高い状態は体温調節がうまくいきません。
水(湿気)は熱の移動を早め、外気温の影響を受けやすくするだけでなく、ヒトの体温調節に欠かせない汗や「不感蒸泄(目に見えない汗)」の気化を妨げて熱が逃げにくくなるためです。
ウールは「スケール」と言われる、ヒトの髪と似たキューティクルのようなウロコ状の構造を持っています。
この構造は乾燥した状態だと閉じていますが、湿気が上がるとスケールが1枚1枚広がり、間に湿気を吸い込みます。
このとき羊毛内に留められた水分は厳密には液体をしており、発散するときには気体に変わるため、いわゆる「気化熱」として体表面の熱も一緒に下げる効果があります。

保温性にも吸湿発散性が深く関わります。
水蒸気などの気体が固体に触れる際、運動エネルギーが熱エネルギーに替わって生まれる熱を「湿潤熱」といいます。
この仕組みで体から発散されるわずかな水分が毛に触れることで熱を生むのです。
さらにこの熱を逃がさないよう独特の縮れ(クリンプ)による空気の層が断熱材となり、しっかりと保温をします。
これらの断熱性と保温性と気化熱のしくみで、ウールは身につけても「あたたかい」ですが「暑く」なりにくい、温度ストレスの少ない繊維と言えます。
ムートンの“湿度コントロール”の仕組み
1. 吸湿性が高い(湿度を吸う)
ウールは 繊維の内部に水分を吸い込む構造になっています。
その吸湿量は 綿(コットン)の約2倍 とも言われます。
- 寝汗を素早く吸う
- 肌がベタつきにくい
- 背中のムレが減る
ムートンの特徴
ムートンはそんな優れたウールの特徴を100%活かし、なおかつ皮革のまま使うことによるさらなる快適さもプラスされた素晴らしいアイテムです。
暖かさ
寒い季節に温かく眠るために、まずは掛ふとんで調節する方が多いと思いますが、体温は体の下から逃げていくので敷ふとんを工夫する方が有効的です。
ウールの「熱を外に逃さない保温性」と「冷たい外気をおふとんの中に入れない断熱性」で、おふとんに入った瞬間から一晩中ぽかぽかです。

寝疲れしにくい
密度の高いウールがスプリングの役割を果たすことで、弾力が生まれ体圧を分散します。
特にお尻やかかと、肩などに局所的にかかる圧迫が和らぐため寝疲れを軽減します。
ムートンは、介護現場で褥瘡(床擦れ)の防止に用いられたり、海外では病院でも広く利用されています。

ウールで寝る子は育ちが早い!
「英ケンブリッジ大学の研究で超未熟児を対象にウールマットを敷いた保育器と、綿シーツを敷いた保育器でそれぞれ保育した場合の体重増加について調べた結果、
ウールマットのグループは平均21.5g/日、綿シーツのグループは平均18.2g/日と、顕著な差が認められた」 という驚きの結果も。

ムートンシーツの選び方
① 安全性
原皮から皮革製品仕上げるまでには様々な工程が必要です。
ときには薬剤や重金属を使用することもあるため、安全性が保たれているか、確認しましょう。
特に「なめし」と言われる加工は耐久性や柔軟性を左右する重要な工程です。
快眠SHOP 冴ゆで扱うムートンは人体に無害なクロム剤を用いた方法でなめしており、ホルマリンも未使用のため安心してお使いいただけます。

② 毛の密度
しっかりと目が詰まったものが良いです。
指を入れてすぐに皮革に触れてしまうものは毛の密度が低いので、体圧分散性が低くへたりやすいため避けましょう。
羊の毛の1本1本はバネの効果があり、それが密集したムートンシーツは抜群の体圧分散性を誇ります。
高密度タイプは、この体圧分散性もより優れますので価値があります。
「体が宙に浮く感じ♪」と絶賛されるのもこのタイプのムートンシーツです。


③ 毛の硬さと長さ
触ってみて「チクチクする」ものは良くありませんが、毛にコシがなく柔らかすぎるものや、毛足の長い製品はシーツとしてはおすすめしません。
体圧分散の観点から、
- 毛足は短め
- 毛質はコシがありしなやか(チクチクしない)
- 高密度
のものを選びましょう。
