失敗しない寝具選び

家を作るように、寝具を作る

日本の家が無垢材や漆喰(しっくい)などの”自然素材”を利用して快適な空間を保つように、寝具においてもまた、”湿度コントロール”がとても大切です。

私たちは家づくり同様、自然素材の力と湿度コントロールに着目しながら研究を重ね、寝具づくりをしております。

人生の3分の1は寝ていると言われています。
つまりそれだけの時間は寝具の上にいる事になるので、自分に合った寝具を選ぶのはとても重要です。

失敗しない、ふとん選び

おふとんにとって1番大切なことは、”ムレを無くす”ことです。

失敗しがちなのは、いくら高価な羽毛の中材をしようしても、それらを被せる側生地がポリエステル素材であると必ずムレます!
また、マットレスの上にシーツやポリエステル素材やアクリル素材の敷パッドを敷いていても間違いなくムレます!

睡眠中に、ふとんから背中を出したり、足や手を出したりしたご経験があると思います。
これは、おふとんの中の湿度が80%ぐらいになると起こる現象です。
ムレて、そのような行動を起こしてしまうのです。

おふとんの中の温度・湿度をご自身に合うようにコントロールするのが何よりも大切だと考えております。

ムレをなくした快適睡眠

ムレから保護する素材

なぜムレるかというと、人は”寝汗をかく”!と言うことです。
睡眠中にコップ1杯の汗をかくとわれており、その汗がムレたり冷えたりする原因です。

その汗を吸収・放湿・発散に優れているのがウール(羊毛)素材です。
なんと綿素材の2倍、ポリエステル素材の37倍もの吸湿性があります。

これらの特性を生かした”ムレをなくした快適睡眠”こそが快眠SHOP冴ゆの寝具づくりなのです。

また、羽毛(ダウン)もウールと同じように、ケラチンという動物性タンパク質で構成されています。
このため、ウールと同様、吸湿性・発散性に優れ、寝床内の湿度をコントロールする機能があります。

木綿などと異なり、吸湿はするけど、人間の体に、湿感や冷感を伝えないのが大きな特徴です。

ただし、これらの羽毛や羊毛の熱エネルギーを損なわしてしまうのが側生地です。

動物繊維の良い吸湿性・発散性を羽毛や羊毛を覆っているふとんの生地がポリエステル繊維だとしたら…
もう、おわかりですよね。
そうです、羽毛やウールが吸湿するまで浸透しなくなるからです。
ムレをなくした快適睡眠”をするには、側生地も天然素材でなければいけないということです。

まとめ

せっかく買った羽毛ふとんや羊毛ふとんの側生地がポリエステル65%、綿35%の配合(ポリエステル100%は論外)だったら…
中身の羽毛がグースの上質なモノであっても、おふとんの中の居心地や寝心地が良くなかったら、意味がありません。
このように寝具選びに失敗を重ねてきた方も少なくは無いのではないでしょうか?
毎日使用するおふとんだからこそ、毎日快適に!

また、これからの寝具選びに失敗しないためにも、自分のカラダに合わせて作ることが大切です。

一度購入したら、羽毛はメンテナンスしながら30年間、羊毛は20年間程使用できます。
最初にご自身に合わせた寝具をチョイスすれば、それだけ長く使えるということです。


お布団の中の温度・湿度コントロールについて、こちら>>でも解説しておりますので一読してみてください

失敗しないマットレス選び

ここでは、失敗しがちなマットレス選びについてご紹介します。
お時間があるタイミングで読んでいただき、マットレス選びの参考になれば幸いです。

寝具は体型や年齢、体のコンディションなどによって合う合わないがあるため、自分に合う寝具に出会うのはとても難しいです。

特に枕やマットレスは睡眠の質に直結するだけに、少しでも良いものを買おうと奮発して、高額なものを購入する方も多いです。
高額なマットレスは、モノ自体は良いかもしれません。しかし本当に自分に合ったマットレスとは限りません。

柔らかすぎるマットレスの場合

腰が沈み、お尻が下がる

低反発のマットレスが良いと勧められて買ってみたものの、実際に使ってみるとマットレスが体に密着して暑く、背中に熱がこもる感じが気持ち悪いと感じたり、寝返りも打ちづらく、また腰が沈みやすいので腰が痛くなることもあります。

それだと毎朝、起きて体が痛くてだるい感じで、疲れが取れた気がしません。
これは人の体格によって、低反発マットレスが合う人と合わない人がいるためです。

固すぎるマットレスの場合

背中からお尻に負担がかかる

この経験を活かして、硬いマットレスを選ぶと今度は背中と首が痛くなるかもしれません。
硬さにも度合いがあり、実際に寝転がって確かめたからといって安心してはいけません。
また、寝返りの回数が多くなり、睡眠の質があがりません。
本来何時間も寝るものを、少し寝転がっただけで選ぶことは失敗に繋がります。

柔らかすぎても硬すぎてもダメ、本当にマットレス選びは難しいです。

ホテルのマットレスの場合

業務用に作られている

数日泊まったホテルのマットレスに惚れ込んで、ホテルと同じマットレスを買ったとしても失敗は潜んでいます。
ホテルではぐっすり眠れるのに、家だと同じマットレスでも寝付きが悪い。

これは、まくらとマットレスの相性の可能性があります。

他に空調による部屋の温度や温度を快適に保たれている為、ホテルの寝心地の良さはマットレスだけではありません。
何よりも旅行とかで体が疲れている時はよく眠れますよね!

まとめ

これらのように寝具選びに失敗を重ねてきた方も少なくは無いのではないでしょうか。
健康に直結するマットレスだからこそ、これ以上失敗を繰り返したくないはずです。

また、これからのマットレス選びに失敗しないためにも、自分のカラダに合わせて作ることが大切です。

一度購入したら10年間毎日使用するマットレス選びは
身体のラインや体圧を測定し、”フィッティング”して、ご自身に合わせて提案していただけるお店をお薦めします。

失敗しない"まくら"選び

上記に記述したマットレスが合っていても”まくら”が寝姿勢に合っていないとマットレスは「宝の持ち腐れ」になってしまう可能性大です。

また、まくらは肩・首・頭を支える需要な役割を果たしますので、マットレス同様、とても大切な敷寝具のひとつになります。

今迄に、朝おきると肩や首が痛くて、枕を変えてみたり、オーダーで枕を作ったり…
最初は良かったけど、だんだんまた肩が凝るようになった…
そんな経験をされた方は多いと思います。

実は、私自身もそうでした。
仕事柄、枕を何回も作って試したり、購入したりして、挙句の果て、 どれが良いのかわからなくなってしまいました。

低い"まくら"の場合

低すぎると…
腕のしびれや痛みの原因に

頸椎(けいつい)が後ろに倒れて関節に悪影響をあたえ、寝つきが悪くなったり、腕のしびれや痛みの原因になります。

また、頭側が低いと頭に血がのぼります…
興奮状態になりやすく、脳の休息ができない原因にも。

高い"まくら"の場合

高すぎると…
いびきや低酸素状態の原因に

頸椎(けいつい)が前に倒れることで気道が狭くなり、いびきが悪化したり、
低酸素状態を生じやすくなります。

この姿勢は昼間の無理な姿勢をそのまま継続した寝姿勢になります。
実はこの姿勢で寝て見える方が一番多いです…

今は良くても、長期間使用するといづれ首コリや頚椎ヘルニアになりやすいです。

まとめ

”まくら”もマットレス同様、「自分のカラダを知る」ことが重要となります。
ご自身の「頭の形」「首のライン」「肩のライン」に合わせるには、測定は最重要不可欠となります。

既製品で探すのは、かなり大変ですし、ましてやご自身で調整して合わせることは本当に難しい話です。

昨今、オーダー枕を作るお店屋さんも増えてきました。
ただ、仰向け寝の場合は頭の上から、足元迄の全身測定をしないと正確なオーダー枕は出来ないはずです。
なぜならば、背中の高さや形によって枕の高さも変わるからです。
また、人は寝返りをして横寝向きにもなります。
なので、身体の横のラインも測定してくれるお店をお薦めします。